本日、ACミランの本田圭佑選手(30)が、ついに約1年3カ月ぶりのゴールをきめましたね。
そして、それとともに、ツイッターで、今年の夏にACミランを退団することを発表しましたね。
それにしても、1年3カ月もゴールを決めていなかったとは驚きました。
たしかに試合にはまったく出ていなかったので無理もないのですが・・・。
よくよく考えてみると、本田圭佑選手は、2014年からACミランに在籍していて、リーグ戦74試合に出場して合計9ゴールしか決めていないんですね。
74試合のうちの多くが途中出場か途中交代ではあるのですが、エースと言われるFWは2試合に1点程度と言われている中で、74試合で合計9得点というのは異常に少ないと言わざるをえませんね。
なぜ本田圭佑選手はこれほどまでACミランで活躍できなかったのでしょうか?
そして、この後、どのようなサッカー人生を歩んでいくのでしょうか?
ACミランで活躍できなかった一番の理由は?
これはいろいろな要素が複雑に絡み合っていると言われていますね。
①足が遅すぎる(スピードがない)。
②シュート力がない。
③強靭なフィジカルと言われているもののヨーロッパで普通レベル。
④病気(パセドー病)の影響で体力もパワーも落ちている。
⑤チームメイトから信頼されていない。
というようなことが言われています。
サッカーとは難しいもので、いろいろな要素が複雑に絡み合って結果に結び付くので、1つだけ選ぶことは難しいのですが、
本田圭佑選手に最も欠落しているのは①だと思います。
ヨーロッパサッカーは、Jリーグやアジアのレベルと決定的に違うのはこのスピード(スプリント力)です。
縦横無尽にトップスピードで駆け回る力があって初めて、ボールにタッチすることができ、ドリブルで相手を抜くこともでき、シュートにまで結び付けることができます。
実は、本田圭佑選手は、足が遅いわけではなく、トップスピードになると時速29.4キロと、日本代表の中でもトップレベルのスピードです。ただ、本田圭佑選手の試合を見ていればわかるのですが、試合中にトップスピードにギアチェンジすることが1試合に1回あるかないかという感じです。
ムダな動きになるとしても、何度もトップスピードで相手の裏を突こうとしたり、ドリブルでサイドから切り崩したり、中に切れ込んだりという動きがあって初めて、通常のパスやシュートが効果的になってきます。
そして、そういうプレーが少ない本田圭佑選手は、チームメイトからも一緒にプレーをしていてイライラされることにつながり、ボールが回ってくることが減ってしまい、ますます自分らしいプレーができなくなっているという悪循環につながっていたと考えられます。
今後のサッカー人生は?
Jリーグへの復帰も検討しているというニュースも伝えられましたが、それはないと予想しています。
本田圭佑選手の人生観は、挫折から這い上がり、大きな夢をあきらめずに追い掛けて、それを実現するというものです。
Jリーグに戻ったとしても、その価値観からは大きく外れてしまいます。
ただ、本田選手自身、自分がすでに衰えてきていることを自覚しているとNHKの番組で発言していました。
最近、すっかりビッグマウスがなくなっているのも、そういう自分自身のサッカーに対して懐疑的になっているからなのではないかと思います。
そのため、すでに本田選手は、引退後、前から公言していたサッカービジネスの経営に専念するために、何ができるのかを考えているのだと思います。
おそらく、様々な国でのクラブ経営を間近で見ようとするはずです。
新たな舞台として、アメリカか中国のクラブに移籍するのではないでしょうか?
そこでプレーして、2018年のロシアワールドカップを最後に引退ということになると予想しています。
その後は、サッカークラブの経営者として、ビジネスをどんどん拡大していくのではないかと思います。
いずれにしても、2018年のワールドカップまでは本田圭佑選手のメンタリティ・経験は日本代表にはなくてはなりません。
是非、これからも頑張ってほしいですね!