日本ハムファイターズの谷元圭介投手(32)が中日ドラゴンズに電撃トレード移籍しましたね。
中日の救援陣強化のためというのが主な理由ですが、そもそも、トレードの話をしたのは、日本ハムからというのが驚きです。
谷元は、今年も36試合に登板していて、0勝2敗21ホールド1セーブで、防御率は3・31ということで、中継ぎのエース的な存在として充分すぎる結果を出していました。しかも、昨年は日本シリーズで胴上げ投手にもなりましたし、今年もオールスターにも選ばれていました。
そして、今回の谷元の移籍決定で、一番話題になっているのは、谷元自身のことではなく、斎藤佑樹がなぜ移籍しないのかということです。
ネットではどのような反応が多いのか?そして、斎藤佑樹はもうトレードしないのか?を予想してみました。
谷元のトレードに関してのネットの反応は?
ネットでは、皮肉にも、谷元本人のことではなく『斎藤佑樹がなぜ移籍しないのか』で炎上気味となっています。
・胴上げ投手、建山の背番号までもらった選手を簡単に出すのかよ。 それなら斎藤佑樹を出して欲しかった… 正直フロントにはびっくり。(40代男性)
・何故? 金無いの? てか、そんな問題では無いよね! 誰が決めたの? 日ハムは育てて放出するのが多いよね。 若手の登竜門的な球団目指してるのかなぁ。 普通に考えたら 斎藤佑樹 が先でしょ。(20代男性)
・谷元出す意味が理解出来ない。まずは役にたたない斎藤佑樹などを何とかして欲しい。いつまで栗山監督は斉藤に期待してるんだよ! (30代男性)
・谷元出すより斎藤佑樹が先に出るべきなんだが、ほしい球団さすがにおらん? (20代女性)
・斎藤佑樹を残して置いて谷元放出っておかしくないか?ホールド数見ればわかるけど頑張ってるじゃん。
今期年俸上がりそうだからってこりゃないよな。優勝無理だからって今から人員整理って本当に人情がないというかこの球団でやりたいって気持ちにならないわな。 (50代男性)
ということで、理解不能というコメントばかりです。
球団としてもはっきりと事情を説明しないと、ファンの怒りはなかなか収まらない可能性があります。
谷元自身も、
『正直驚いています。気持ちを整理するのは難しいですが、必要とされて移籍するからには頑張るしかないと思います。』
とコメントしていて、まったくチームからの相談もないままトレード話が動いていたということになります。
日本ハムの功労者に対して、このような仕打ちをすることに、ファンとしても非常に怒るのは無理もないのではないでしょうか?
なぜ、まったく結果を出せない斎藤佑樹ではなく、結果を出し続ける功労者の谷元がトレードなのか?
ただ、これは、日本ハムの経営方針にあるとも言えます。
日本ハムは、人気球団であるにもかかわらず、赤字経営が続いており、費用対効果をとても気にしている球団です。
例えば、ダルビッシュのポスティング移籍を認めたのも、年俸が高騰するダルビッシュを保持しにくくなっていた側面もあると言われています。
しかも、札幌ドームの運営会社(実質的には札幌市)との関係性が悪く、ドームの使用料が非常に高いのに、さらに昨年4月に値上げしており、少しでもコストをカットしなければならないという事情があります。
谷元は年俸1億円、斎藤佑樹は年俸2000万円ということと、谷元は来年はさらに年俸が上がる可能性があること、そして、谷元は今年フリーエージェントの権利を取得したので、来年は再契約するとなるとさらに年俸が高くなる可能性が高いこと等を考えると、早くトレードをしておきたかったということが予想されます。
逆にいうと、斎藤佑樹は、2000万円の年俸のわりに、時々1軍で投げるだけで、話題性は確保され、メディアでの日本ハムの露出も増えて、グッズも売れます。
つまり、年俸に見合うだけの成績は残していないものの『グッズ等も含めた経営にはプラス』という判断が働いていると思われます。
サッカーで言うところの、本田圭佑に10番を背負わせていたACミランと同様『マーケティング価値』を重視しているということになります。
トレード成立できないことで、さすがに今年で引退か?
そんな斎藤佑樹でも、さすがに立場は非常に厳しくなってきています。
というのも、今回の谷元の移籍は、
『若手の投手をどんどん使っていこう』
という球団の方針転換もあったと見られているからです。
つまり、来年30歳となる斎藤佑樹にとっても向かい風となるのは間違いありません。
球団としても、斎藤佑樹はこれ以上の成長が見込めないとの判断はすでに今年できたと思われますし、できれば今年のオールスター前にはトレードして放出しよう考えていたと思いますが、他球団も今の斎藤佑樹を取りたいと思うほどの余裕のあるところはいなかったのではないかと思われます。
マーケティング価値がまだあるのであれば、日本ハムが手放さないと思いますし、マーケティング価値がなくなった斎藤佑樹を欲しがる球団というのは今の実力ではありえないと思われるからです。
強いていえば、今年、投手力で非常に苦労している巨人かヤクルトだと思われますが、今の時点でトレード成立していないということは、前半戦の斎藤佑樹の投球内容を見て、破談になった可能性が高いです。
これらの向かい風を斎藤佑樹がどう判断するか、現時点ではわかりませんが、最近、斎藤佑樹は、いつも応援してくれるファンのことを
『自分が引退したらこの人たちがどうなってしまうのか心配だ』
と、他人事のようにコメントしていたこともあり、すでに引退も視野に入ってきているのは間違いありません。
今後の斎藤佑樹の動向には要注目ですね。
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