第3次安倍再々改造内閣が正式に発足しましたね。
安倍首相は、記者会見やNHKのインタビューで「結果本位の『仕事人内閣』」だと強調していましたが、なんか違和感を感じた人も多いのではないでしょうか?
『今までは結果本位ではなかった』ということになってしまいます。
それでは、今までは何だったのでしょうか?
おそらく、よく安倍政権が言われてきた『お友達内閣』というのを暗に認めたことになるのだと思います。
安倍総理と同じ意見の人でまわりを固めて、政策を進めやすくしようということだったのだと思いますが、森友学園問題や加計学園問題のように、『お友達に利益を提供する』というイメージを早く払拭する必要があったので、『仕事人内閣』という言葉を使うしかなかったのだろうと思われます。
それでは、これで本当に不祥事はなくなるのでしょうか?『結果』を出して支持率をUPさせることはできるのでしょうか?
不祥事はなくなる?
この『仕事人内閣』で、はたして、今までのような多くの不祥事はなくなるのでしょうか?
ある知り合いの政府関係者数人に話を聞いてみたところ、
『これからも頻発するだろう』と言う人が多くいました。
それはなぜかと聞くと、以下のような理由でした。
『今までも、お友達内閣とはいっても、不祥事が起こるようなことは想定していなかった。みんな、安倍総理が信頼して期待できると思った人たちばかりだった。それでも、失言は起こっていた。今回も、過去の経験が豊富な人をそろえているので信頼はできると思われるものの、だから失言が起こらないということにはつながらない』 (政府関係者30代)
という意見でした。
たしかに、『失言』というのは、ふだんはしっかりとしている人ですら、ついポロッと出てしまうものです。
疲れていたり、ストレスがたまっていたりすると、どんなに頭のいい人でも、つい本音が出てしまったり、思ってもないような軽い発言が出てしまうということがあります。
そして、内閣だけならまだしも、今井絵理子議員などのような自民党の若手議員などについては、そのプライベートまで監理することも難しく、これからもどんどん不祥事は起こってくると思われます。
『結果』を出して支持率はUPする?
安倍総理は、
『すぐに支持率をUPさせることは難しいが、結果を出すことで、信頼を取り戻していきたい』
と言っています。
それでは、そもそも『結果』とは、具体的に何を指しているのでしょうか?
これは、基本的には『経済成長』、『北朝鮮の核問題』の2つだと思いますが、これが大きな成果を上げるというのは難しいと思われます。
『経済成長』については、今回の内閣改造では、経済や金融に関する大臣は今までどおり変更もありませんし、日銀も黒田総裁のままです。
それなのに、新しい内閣になって、急に賃金が上がり、消費が拡大して、経済が成長するということはありえません。
何かの特別なイベントが起これば別ですが、それも今は期待できない中、『経済』において結果を出すことは難しいと思われます。
『北朝鮮の核問題』についても、日本政府にできることは限られてしまっています。
アメリカや韓国と緊密に連絡を取りながら、中国にプレッシャーをかけて、中国から北朝鮮への圧力を強めてもらうということです。
そのため、積極的に日本が何か動いていくというよりは、いかにミスなく迅速に対応できるかということだけになると思われます。
それを『結果』といえばそうなのかもしれませんが、国民にとって、ミスがないのは『当然』のことであって、それが信頼を獲得することにはつながらないのではないでしょうか?
つまり、安倍政権は、
『今回の内閣改造では、支持率UPにつながらない』
というのは間違いないと思われます。
むしろ、しばらくすると、また加計学園や森友学園の疑惑を早く晴らす必要性が出てきて、だんだんと窮地に追い込まれていくのではないでしょうか?
これから1,2カ月がキーポイントになると言われていますし、要注目ですね。
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